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に歩む市政」という事でいろいろとやっていらっしゃいますので、福祉に対する思いとボランティア活動の進め方について、最後にコメントを頂きまして終わりたいと思います。お願いいたします。
●今後の福祉政策、ボランティア活動の進め方
町田 それでは先程の質問にお答え致します。老人福祉費の中で特にホームヘルプ活動、また、保護措置等の費用を含めて約10億円であります。
最後にまとめという難しい役目でございますが、いろいろ議論がなされました。それぞれ全国的にも各市町村、県、国においてもいろいろの事業を展開しているわけでございますが、先ず第1に予算の制限、非常に財政的に厳しい、国も地方自治体もみんなそうでございます。
そのような状況の中、ますますニーズが高まる福祉を如何に予算面からの効率だけではなくて、人的、政策の面でも立派なものを作っていかなくてはならないというような必要性が目の前に迫っているわけであります。地方自治体でのいろいなボランティア、福祉関係の情報交換、このネットワークをまず全国的に作る必要があるのではないかなと思います。私もよく他の福祉先進都市に情報があるとすぐに行ったり、また、情報を提供して貰ったりしますが、その中には「さすが!」と頷けるものが沢山あります。
そういうものは早速、市として取り入れる方向で進めております。今まで全国という国だけの単位で考えていましたが、アメリカのタイムダラー的な仕組みや、英国にも私の知っている良い仕組みがありますので、海外との情報交換を正に今のインターネット等を使えば簡単に出来るわけでございます。なるべくお金をかけないで、効率よく情報をフルに活用する事によって、21世紀に向けての素晴らしい福祉社会を作っていく必要があるのではないかなと思います。
それからもう1つ、いま狭山市でも小学校、中学校で福祉の教育時間等もとっております。子ども達がお年寄りを見た時に、お年寄りは最初から年寄りだという意識を持たないように、お年寄りも子どもの頃があり、可愛い時もあったのだよという事を、毎日の生活の中で考えさせて、自然とお年寄りを大切にするような社会を作っていく。それには教育の果たす役割というのは非常に大きいと思われます。本日は教育長もお越し頂いておりますので、小さいうちからお年寄りを大切にするような気持ちを育てる教育を、狭山市だけでなく全国で実施していけば、本当の高齢社会になった時に日本国民がお互いに楽しい社会のもとで生活出来るのではないかなという事を考えております。
そのためにも今回わざわざお越し頂きましたタイムダラーの実践者でもあり、リーダーでありますアナ・ミヤレスさんに心から敬意を表しますと共に、今後のご活躍をご期待申し上げたいと思います。皆さんには長時間どうもありがとうございました。
田中 ありがとうございました。町田市長に締め括って頂きました。後2点だけ簡単に申し上げます。
1つは自治体とボランティアのパートナーシップについて物事を考え始めているところは、国内で極く僅かでございます。3300の自治体の中で1OOあるか、ないかでござ

 

 

 

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